DAIKYO STANDARD大京がつくる、新しい住まい

住まいも 長生きする国へ
次世代の住戸専用宅配ボックスとは?
宅配便は、今では私たちの生活になくてはならないサービスです。
便利になった一方で、共働き世帯の増加による不在時間の増加も影響し、約2割もの荷物が再配達となり、CO₂排出による環境への影響や運送会社への大きな負担が社会課題としても注目されています。
大京は「ライオンズマイボックス」を2017年、「ライオンズスマートボックス」を2021年に発表しました。
その開発の経緯と宅配ボックスの特徴をご紹介します。
再配達が社会課題に発展
宅配便サービスが急成長を遂げた背景には、国内のEC市場規模の拡大があります。しかし、宅配便サービス市場が拡大を続ける一方で、問題点もでてきました。
物流事業者の現場は、増加する荷物に運び手の数が追い付かず、人材不足によりパンク状態。改善は待ったなしの状況で、その削減を目指す動きが進んでいました。
「満杯で受け取りができない」という声も
解決方法の一つとして注目されているのが宅配ボックスです。受取人が不在でも荷物の受け渡しができるため、利用者側にも物流業者側にも非常に便利なサービスで、主にマンションを中心に普及しています。しかし、この宅配ボックスも荷物の増加に追い付かず「満杯で利用することができない」という不満がマンション居住者から上がっていました。
私たちはサービスの提供側として、日本の社会問題ともいえる物流の課題を解決するためには、今までにない機能をもつ新しい宅配ボックスが必要だと感じていました。
課題解決への挑戦
ライオンズマイボックス
2017年4月、大京は、宅配ボックスの製造・販売を手がける株式会社フルタイムシステムと共同で開発を進めてきた各戸宅配ボックス「ライオンズマイボックス」を発表しました。
居住者と宅配事業者双方の使いやすさを追求して生まれた「ライオンズマイボックス」には、次のような特徴があります。

1.1つのボックスに複数の荷物が
入庫できるため効率的にスペースを利用できる

2.メールボックスとの一体化により、
郵便と宅配便を一度に受け取ることができる

3. 省スペースで、入居世帯に対する宅配ボックスの設置率100%を実現

「ライオンズマイボックス」は、従来のものに比べ、効率的な荷物の受け取りができるようになりました。一戸あたりの確保スペースは、現在の宅配便の利用頻度やネット通販における宅配物の標準的なサイズを参考に、利用者の利便性を考慮して設計しました。また、一戸あたりのスペースに収まらない大きい荷物には、別途設置される従来型の全戸共有の宅配ボックスで対応することができます。
ライオンズスマートボックス
宅配業者、クリーニング業者、食品配達業者と提携し、入館・住戸ボックス操作用の専用ICカードを配付することで、各住戸専用宅配ボックスに安全に荷物を届ける仕組みを構築しました。
玄関横に設置し、非対面で宅配便、クリーニング品、食品が受け取れます。(対象サービスは物件により異なります。) 利用者は、専用ICカードもしくは、暗証番号などを使い操作します。 万一の災害に備え、防災備蓄品を各住戸専用宅配ボックスの最上段に設置。近年注目されている、在宅避難にも役立てることができます。
ライオンズスマートボックス

